WindowsのAdministratorを有効にする

もやしくん
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嗚呼、困った!

嗚呼、どうしたらいいのだろう!

普通このような状況に陥ることはないですが、例えば、

なんてときに使えるでしょう。

注意

紹介する方法は、システムファイルを扱います。また、権限が昇格したプロンプトを用います。場合によってはPCが起動できなくなる、PCの脆弱性につながる可能性があります。紹介する操作を行う場合は、自己責任でお願いします。

手順

  1. 回復環境のコマンドプロンプトを立ち上げる
  2. アクセシビリティ(コンピューターの簡単操作)をコマンドプロンプトに置き換える
  3. Administratorを有効にする
  4. Administratorを無効にする
  5. アクセシビリティ(コンピューターの簡単操作)をもとに戻す

やってみた

回復環境のコマンドプロンプトを立ち上げる

はじめに、Windowsの回復環境に入ります。

  1. スタート画面やロック画面の電源アイコンをクリックし、キーボードの[Shift]キーを押下しながら再起動をクリックします
  2. 「お待ちください」などと表示された後に、オプションの選択画面に移ります

次に、回復環境のコマンドプロンプトを立ち上げます。

  1. トラブルシューティング、コマンドプロンプトの順にクリックします
  2. 場合によっては、ここでBitLocker回復キーを入力します

アクセシビリティ(コンピューターの簡単操作)をコマンドプロンプトに置き換える

前の操作で起動しているコマンドプロンプトで、次を各行ずつ実行します。

C:
cd Windows\System32
ren Utilman.exe Utilman.exe.bak
copy cmd.exe Utilman.exe

これで、次回Windowsを起動したときに、アクセシビリティ(コンピューターの簡単操作)がコマンドプロンプトに置き換わります。直ちに再起動するには、コマンドプロンプトで

shutdown /r /t 0

を実行します。

Administratorを有効にする

再起動したあと、ロック画面上の[電源]の隣にある、アクセシビリティをクリックします。すると、コマンドプロンプトが立ち上がります。

このとき、whoamiを実行すると、nt authority\systemとなるでしょう。すなわち、このコマンドプロンプトは通常の環境(回復環境ではないということ)の下、SYSTEM権限で立ち上がっています。

Administratorを有効にするには、次を各行ずつ実行します。

net user administrator /active:yes
net user administrator *

任意のパスワードを設定するように求められます(未設定も可)。これで、Administratorが有効になりました。再起動後、ロック画面にAdministratorのユーザーが表示され、ログインできるようになります。

Administratorを無効にする

Administratorを無効にするには、管理者権限が与えられた任意のコマンドプロンプトで次を実行します。

net user administrator /active:no

アクセシビリティ(コンピューターの簡単操作)をもとに戻す

回復環境のコマンドプロンプトを立ち上げ、次を実行します。

C:
cd Windows\System32
del Utilman.exe
ren Utilman.exe.bak Utilman.exe

実行後、再起動し、ロック画面上の[電源]の隣にある、アクセシビリティが通常動作していれば完了です。

参考